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 必見!塗り替えをお考えの方へ技術的アドバイス! その1

塗り替えは、美観を保つことだけが目的ではありません。

建物の外部の建材は、塗装による「皮膜」によって守られているのです。 しかしその「皮膜」にも寿命があるため、塗り替えの必要があるわけです。

塗り替えのタイミングを逸して放置しておくと、塗るだけでは済まなくなり修繕の度合いによっては費用がたいへん高額になることもあります。
 

1. 住まいの長寿の秘訣

建物を新築してから年数を経るに従って、太陽光や雨によって徐々に塗装の皮膜が劣化していきます。

使われている塗料の性能や周囲の環境などによっても異なりますが、木部は3年から5年を目安に、壁は6年から10年を目安に塗り替えれば家を長持ちさせることができます。

30年くらいの間に、たいてい3回から5回行うのが外壁の塗装です。
外壁の汚れ、ひび割れ、塗膜のはがれ、欠損、鉄部の錆び、カビの発生といった症状が現れたら塗り替えの時期が来たサインです。

ここでは主に、“外壁塗装のための塗料”と“見積合わせ”についてのアドバイスをいたします。
 

2. 下地が仕上を左右する

外壁の材質や築年数によって、壁面の状態(=下地)はさまざまで、塗料の選択も変わってきます。

仕上げを美しく、また丈夫にするためには、下地調整と下塗りという工程が大変重要です。
仕上げ塗り(上塗り)の前に、塗料が壁に付着しやすいように壁面の掃除をすること、また、ひび割れ、欠損の処置をする作業を下地調整といいます。水洗い等で汚れやホコリを十分に落とし、ひび割れ等があれば、埋めていきます。

その後に下塗りをするわけですが、壁面の状態によって使用する下塗り材も使い分けます。

シーラー

上塗り塗料との密着をよくするために塗る。接着剤のような役割を果たす。

浸透性シーラー

一般的なシーラーよりも浸透性に優れる。下地を固めて強化、吸い込みを止めるために塗る。

微弾性フィラー

「フィラー」とは、もともとは、下地の状態を整えるためのコテ塗り材(下地調整材)のこと。
微弾性フィラーはローラーで施工するための下塗り専用塗料で、乾燥しても若干の弾力性がある。
シーラーに較べ2倍〜8倍の量の塗布が可能で、細かいひび割れや小さい穴等、下地のアラを隠すために使用される。
特に厚く塗っておくことによって、塗り替えた後に生じるひび割れにある程度対処することができる。


 《 表1/外壁用下塗り塗料の種類 》


3. 仕上げ塗料の特徴を知る

最近は各メーカーからさまざまな材質の塗料が販売されています。塗料の選択に際して最も大事な点は耐久性と意匠性(デザイン性)です。 特に耐久性能を左右するのが塗料に含まれている合成樹脂です。

一般的なアクリル樹脂塗料をはじめ、ウレタン樹脂、シリコン樹脂、フッソ樹脂を使用した塗料があり化学的構造が違うためそれぞれに特徴があります。 さらにカビの発生を防ぐ「防カビ塗料」、汚れを付きにくくする「低汚染型塗料」、水は通さず湿気と空気を通す「透湿型塗料」、日射による温度上昇を抑える「遮熱塗料」など付加価値を持った新しい塗料が出てきています。

塗料には大きく分けて有機溶剤型塗料(シンナーで希釈する)と水性塗料(水道水で希釈する)の二つがあります。
有機溶剤系の塗料には揮発性の有害物質を発生するものがあり、現在では水性塗料が使われることが多くなってきています。臭いは少ないが耐久性が劣るといわれていた水性塗料ですが、現在では有機溶剤系塗料に劣らない耐久性を持つ水性塗料が開発され製品化されています。人体への影響や環境への負荷を低減するために、塗料業界では今後も水性化の流れがさらに加速するでしょう。

種 類
特 徴
塗り替え目安
価格








油性塗料
(OP)
主に木部や鉄部に使用。いわゆる「ペンキ」と呼ばれるもの。
3年〜4年
安い

 

高い

アクリル塗料 外壁を塗装する場合に用いられる最も一般的な塗料。
安価なため一般住宅のほとんどで使用されている。
6年〜7年
ウレタン塗料 アクリル塗料に較べ、耐久性に優れる。大手マンションの塗り替え工事では標準的に使われている。
8年〜10年
シリコン塗料 ウレタン塗料に較べ、耐久性に優れる。
13年〜14年
フッソ塗料 シリコン塗料に較べ、耐久性に優れる。高層ビルの外装パネルの塗装などに使用されている。
15年〜20年
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単層弾性塗料 複層弾性という高級仕様の廉価版として、塗り替えた後に生じるひび割れに対処するために登場した塗料。
特別なローラーを使用して、厚く塗っておくのが前提。
塗り替え工事で使用されることが多く、アクリル塗料の一種。塗り替え目安は7年〜9年。
近年では防カビ性、低汚染性を備えた多機能型が主流。
石材調仕上 細かく砕いた天然石や陶磁器(セラミック)などが主原料。
石を張る代わりに採用されることが多く、豪華な仕上がりは意匠性抜群だが、非常に高価。
耐久性は最終工程の透明塗料(クリヤー)の性能により異なり、8年〜15年程度。
装飾仕上塗材 「ジョリパット」を代表とする、模様を付加するためのアクリル系塗料。
コテ、ローラー、吹き付け施工など、バラエティに富んだ仕上げが可能で、近年新築住宅で多用されている。
耐久性は6年〜10年程度。
セラミック塗料 上記の石材調仕上材とは別に、極微小な粉末状のセラミックを配合した塗料が「セラミック塗料」と称して商品化されている。
アクリル、ウレタン、シリコン、フッソの各塗料ごとにセラミック配合の塗料が存在し、耐久性も価格も異なる。
セラミックの配合による利点は、低汚染性=汚れ難さにあると言われている。
(セラミックを配合していない塗料でも低汚染機能を備えたものがある。)
光触媒塗料 排気ガスなど表面に付着した汚れを化学的に分解する性質を持った特許製品。
耐久性はメーカー公表の試験値で15年程度。

 《 表2/代表的な塗料の特徴 》


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